網の中に追い込まれたハナゴンドウ(18日、和歌山県太地町で)
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 和歌山県の太地町漁協太地いさな組合(柚木栄造組合長、22人)が18日、ハナゴンドウを太地湾に追い込み、4頭を捕獲した。今月1日に同町で小型鯨類の追い込み網漁が解禁されて以来、初めての水揚げとなった。

 漁協によると、組合の漁船12隻が同日午前5時15分ごろに出港し、7時ごろに太地沖約11キロで約30頭の群れを見つけた。その後、畠尻湾への追い込みを試みたが難しく、午前11時10分ごろ、太地湾で網に追い込んだ。

 捕獲したハナゴンドウの体長は平均約2・8メートルで、いずれも食用という。

 漁協の貝良文参事(58)は「今季は黒潮の大蛇行や台風の影響で海の水色が良くないことで沿岸にクジラが寄りにくく、天候も悪かった。今日は頭数も少なかったが、捕れて一安心。今後、天候が安定し、クジラが捕れることを願っている」と話した。

紀伊民報 2018年9月18日
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