厚木市役所  厚木市は、市内の公立・民間の認可保育所の多くで保護者に持ち帰りが求められている子どもの使用済みおむつの扱いについて、保護者が持ち帰らなくて済むよう見直しに乗り出した。今月から公立保育所4園で、園側で処分を実施する試行を開始。課題を整理した上で、民間を含む全市的な導入につなげる考え。
 市内には計33園(公立4園、民間29園)の認可保育所が存在。うち今回の試行前の段階では22園(公立4園、民間18園)でおむつを保護者に持ち帰ってもらうことになっていた。
持ち帰りが求められる背景には、家庭からごみに出す際とは異なり、保育所でおむつを廃棄する場合、「事業系一般廃棄物」として新たに処理費用が発生することが大きな要因にあるとされる。

 しかし、首都圏では近年、衛生面などの問題も考慮し、保護者による持ち帰りを見直す自治体が増加。同市でもそうした情勢を踏まえ、子育て支援策の一環として保護者が持ち帰らなくて済む体制づくりを全市的に進めることにした。

 先行する公立4園では本年度末まで試行を行う。市ではその取り組み状況や課題を整理し、2019年度一般会計予算案に必要な事業費の計上を目指す考え。
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