2018年08月19日 14時02分
 宇都宮市西川田の遊園地「とちのきファミリーランド」で約30年にわたって親しまれた回転遊具「スーパースイング」が、9月2日で運転を終える。遊具のある場所が、栃木県の総合スポーツゾーン整備に伴って
建設される新スタジアムへの連絡道路に掛かるためだ。ファミリーランドでは、イベントや利用者数を当てるクイズを行い、最後まで楽しんでもらうことにしている。

 「スーパースイング」は、中心にある逆円すい形の軸部分が回転すると、複数つり下げられた2人乗りの座席が、傾斜しながら高さ約5メートルまで上昇したり下降したりして高速で回り、スリルが味わえる。
遊園地開園から10年後の1989年11月に導入された。ファミリーランドの名物遊具として、部品の交換や塗装などを行いながら、30年近く稼働し続けてきた。

 県の総合スポーツゾーン整備事業で建設される新スタジアムは、2022年開催の「いちご一会とちぎ国体」で総合開・閉会式会場などとして使われる中核施設で、19年9月の完成に向けて建設が進んでいる。
スタジアムはファミリーランドに隣接し、連絡道路がちょうどスーパースイングのある場所に掛かってしまうため、撤去が決まった。

 スーパースイングは、導入直後に親として子供と乗った人が、時を経て再び孫と一緒に乗ったり、子供時代に来園した人が親となって子供と利用したりと、家族3世代にわたって楽しんだという人も多いという。担当者は
「長く親しまれ、たくさんの方にとって思い出のある乗り物だと思う。最後なので、ぜひもう一度乗って、心に刻んでいただければ」と話している。

 今月26日には、遊具の名前にちなんで、プロ野球・BCリーグの「栃木ゴールデンブレーブス」の選手が豪快なスイングを披露し、
選手との写真も撮れるイベントを午前10時から同11時30分まで行う(雨天中止)。また、9月2日の運転終了までにスーパースイングに乗った人の数を予想するクイズを、
今月25日から31日まで実施する。ちなみに16日までの乗客数は278万6407人。前日までの乗客数は遊具前のボードに掲示される。

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