2018年8月11日 14時07分
 群馬創業のコンビニエンスストア「セーブオン」(本社・前橋市)のブランドが、今月末に姿を消す。群馬県内にある159店舗の多くは「ローソン」に転換する。
これらの店舗では商品や物流がローソンと同じになるため、地元に密着した独自商品の販売も今月限りとなる可能性がある。

 セーブオンの1号店は1983年、渋川市にオープンした。安さや量を売りに北関東を中心に店舗網を広げ、2015年には最大605店舗を数えた。
だが、コンビニ業界は大手3社への集約が進展。昨年1月、同社はローソンと大型フランチャイズ契約を結び、転換を決めた。

 一部店舗でサッカーのザスパクサツ群馬や県のマスコット「ぐんまちゃん」のグッズを取り扱うなど、セーブオンは独自の商品展開に定評がある。
吉岡町の吉岡上野田南店では、群馬名物の「焼きまんじゅう」を販売する。8日に訪れた渋川市の主婦(60)は、「焼きまんじゅうはここだけ。できれば残してほしい」と話す。

 セーブオンの店舗の看板は今月31日朝に外され、多くは約1か月の改装期間を経てローソンとなる。独自商品の販売を続けるかどうかは「調整中」(セーブオン広報担当者)という。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20180811-OYT1T50054.html