2018.6.9 19:21
(写真)
「徒歩暴走族」を制止する訓練を行う姫路市職員と姫路署員ら=姫路市三左衛門堀西の町


 兵庫県姫路市の初夏の風物詩「姫路ゆかたまつり」(22〜24日)を安全に運営しようと、市や姫路署などは8日、市防災センター
(同市三左衛門堀西の町)で、特攻服を着た若者の集団が歩きながら迷惑行為を繰り返す「徒歩暴走族」を想定した合同訓練を実施した。

 まつりでは約10年ほど前まで、一般客に対し威圧的に振る舞う徒歩暴走族が問題化。警察官に石や卵を投げるなどし、会場が混乱した年もあった。市は平成20年6月、
特攻服を着た2人以上の迷惑行為などを禁じる条例を施行。22年以降、徒歩暴走族は確認されていないが、迷惑行為やけんかなどは後を絶たないという。

 訓練には市や姫路署などから55人が参加した。徒歩暴走族に扮(ふん)した警察官が「バーリバリ」と叫んで騒ぐ中、
市職員が条例内容を記載した掲示や文書を提示。従わないことを確認した上で、取り押さえるまでの手順を入念に確かめた。

 市危機管理室の橋本陽介安全安心推進室長は「今年は土日がまつり期間で、多くの人出が予想される。安心して楽しんでもらえる環境を整えたい」と話した。

http://www.sankei.com/west/news/180609/wst1806090058-n1.html?view=pc