車窓からの景色を眺めながら、しし鍋と弁当を味わう乗客
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 第三セクター樽見鉄道(岐阜県本巣市)の冬の恒例企画「しし鍋列車」が人気を集めている。
昨年12月から運行を開始し、2月末まで。車窓から冬景色を眺めながら、ローカル線の旅情に浸ることができる。

 今季で23年目を迎えた企画。
市内で捕獲されたイノシシの鍋と、アマゴの甘露煮、とち餅や山菜ご飯などの山と川の幸をふんだんに使った弁当が味わえる。
県外やリピーターの乗客も多い。

 昨年12月の運行初日は個人客25人が乗車。京都府内から訪れた人もいたという。
乗客はしし鍋と弁当を頬張りながら、社員による沿線の見どころや地名の由来、同鉄道の歴史の説明を聞いた。
終点の樽見駅(同市根尾樽見)に北上する途中で、雪景色が広がると歓声が上がっていた。

 友人と2人で参加した男性(73)=各務原市=は「しし鍋を食べたのは子どもの頃以来。臭みはなく、軟らかくておいしかった」と話していた。
運行日のうち、今月25日、2月8、15日は空席がある。

岐阜新聞 2018年01月07日 08:53
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20180107/201801070853_31298.shtml