http://mainichi.jp/articles/20171203/k00/00m/040/106000c

 三重県いなべ市は「ふるさと納税制度」を活用し、家庭で使われなくなるなど休眠状態の楽器を買い取り、提供者からその代金を寄付してもらう事業を来年度から始める。
市立中学校の吹奏楽部の楽器不足を解消する狙いだ。
寄付者は税控除され、「返礼」として、寄贈した楽器を使った中学校の演奏会に招待される。


 関連予算案を12月議会に提案する。楽器は、専門業者が査定したうえで市が買い取り、代金はそのまま市に寄付される仕組み。

 中学校のクラブ活動では、高額な楽器に充てる予算は限られ、買い換えられずに壊れるケースもあるという。
このため休眠状態の楽器を募り、有効活用することにした。寄付者には吹奏楽部の生徒からの手紙で謝意を伝える計画だ。

 いなべ市政策課は
「ふるさと納税の返礼品合戦が過熱する中、寄付者との交流に力点を置いた。楽器が多く集まれば、同じ悩みを抱える他の自治体にも貸し出したい」としている。


ふるさと納税
「返礼」は中学校の演奏会 三重・いなべ市
毎日新聞:2017年12月2日 22時37分