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 久慈市宇部町の小袖小(新屋敏明校長、児童28人)が取り組む伝統芸能「小袖漁労(ぎょろう)唄」の継承活動が今年で50周年を迎えた。
1日は同校で記念行事を行い、漁労唄に合わせた元気いっぱいの踊りを地域住民らに披露。
同校は43年間活動した小袖漁労唄保存会(村塚繁好会長)の活動も本年度から引き継ぎ、郷土の誇りの継承に決意を新たにしている。

 漁労唄は大漁の喜びを表現した民俗芸能で、同日は4〜6年生16人が踊りを披露。
船をこぐ漁具で打音を奏でながら、「ヨイドコラッサ」(大漁で良かった)などの方言を織り交ぜた曲に合わせ約10分間踊った。

 同保存会は同市宇部町の欠畑久さん(76)が会長を長年務め、漁労唄の発表や指導を行ってきた。
しかし会員の高齢化などを理由に解散する方向となり、同校が今年4月から保存会を受け継いだ。

 同保存会によると、漁労唄は1970年ごろに北海道の民謡などを参考に、小袖地区の漁師によって考案された。
保存会の指導を受けてきた同校は、地元の小袖漁港の海祭りなどで毎年発表してきた。

【写真=漁具を扱い、久慈市の小袖地区に伝わる漁労唄を精いっぱい披露する児童】
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漁労唄継承50周年 久慈・小袖小で記念行事
岩手日報:2017/12/02