0001のっぺらー ★
2017/11/28(火) 19:13:27.29ID:CAP_USER市内の農事組合は、漢方薬の原料になるシャクヤクの栽培を5年前から始め、このほど初収穫にこぎつけた。
市も栽培促進団体を発足させ、根がのどあめなどの原料になるヒメハギ科の多年草セネガを初収穫する。
薬草は忍者文化ともゆかりが深く、関係者は「作物として根付かせたい」と話す。
かつて近江地域は薬草の宝庫とされた。
江戸時代には甲賀の霊山で修行した山伏が薬を調合して生業とし、各国に広めた。
地域に伝わる忍術書「万川集海」にもさまざまな薬の記述がある。
現在も甲賀市は製薬業が盛んで、
市によると、地場の製薬会社による県内生産額の約9割は市内企業が占める。
ただ、薬草の生産や出荷は近年はほとんどなくなっていた。
同市甲賀町の農事組合法人「楽農ファームかむら」は
耕作放棄地の活用策として、土質の柔らかい休耕田に適したシャクヤク栽培に注目。
5年前の秋、約2千平方メートルに球根を植えた。
ボタン科の多年草で根が漢方薬の原料となる。
奈良県の薬草問屋の関係者から指導を受けて育ててきた。
収穫作業は20日から始め、パワーショベルで株を掘り起こし、根の部分を15キロずつ袋詰めしている。
約千キロ収穫でき、12月上旬にも奈良の問屋に出荷する。
収益は140万円ほどを見込むが、薬効成分の量によって売価が変わるという。
村山政和代表理事(72)は「ノウハウを確立し、地域の作物として根付かせたい」と話し、
今後も増産や省力化の工夫をしながら栽培を続ける。
同法人の動きなどを受け、市も薬草の産地化に乗り出した。
昨年8月に同法人などの栽培業者やJA甲賀など10団体と「薬用作物産地化推進委員会」を設立、
今春には試験的にセネガの栽培を始めた。
12月にも収穫するが、収益になるほど育った農園は少ないという。
市農業振興課は「栽培知識がないので、技術指導者の確保が大切」とする。
写真:掘り起こしたシャクヤクの根の土を落とす「楽農ファームかむら」の組合員
http://www.kyoto-np.co.jp/picture/2017/11/20171128145429033.jpg
以下ソース:京都新聞 2017年11月28日 15時20分
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20171128000101