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国立科学博物館筑波実験植物園で確認された黒いシジュウカラ(2月、茨城県つくば市、同博物館提供)


 全身が黒いシジュウカラを国内で初めて確認したと、国立科学博物館が発表した。
同博物館筑波実験植物園(茨城県つくば市)内で来園者が見つけ、博物館の研究者が遺伝子を調べてシジュウカラと確かめた。
世界でもオランダで報告があるぐらいだという。

 同博物館動物研究部の浜尾章二グループ長によると、昨年2月に園内の雑木林にいたのを来園者が撮影した。
春からの繁殖期は姿を消し、今年2月に再び姿を見せた。
浜尾さんが血液を採取して調べたところ、全長13・6センチのメスのシジュウカラとわかった。

 シジュウカラは普通?や腹が白いが、このメスは?を含めて頭全体が真っ黒で、腹は灰色。
胸から腹にかけてのネクタイのような黒い縦線も太い。
色素に関係する遺伝子の突然変異で白くなる動物の例はあるが、ここまで黒くなる例は少なく、なぜ黒くなるのかはよくわかっていないという。

 浜尾さんは「来年2月にまた会えるか楽しみ。今度は子どもを連れているかもしれない」と話す。
赤とピンクの足輪をつけてあるので、植物園外で見つけた場合は同園(t−shuzai@kahaku.go.jp)まで連絡してほしいという。


黒いシジュウカラ、国内で初めて確認 遺伝子の変異?
朝日新聞:2017年11月2日10時23分