川根本町寸又峡の人気スポット「夢のつり橋」付近の遊歩道の階段に亀裂が入り、
周回コースの一部が通行止めになっている。

混雑時は一方通行としているつり橋は往復通行に切り替えて観光客を誘導しているが、
つり橋を渡るための待ち時間の拡大を懸念する声が上がる。
町は、紅葉が見頃を迎える11月を前に、対応を急いでいる。

町などによると、亀裂が見つかったのは9月18日夕。
地元観光組合の委託を受けている職員がパトロール中に発見した。

場所は奥大井県立自然公園内で、夢のつり橋を渡った先に続く遊歩道の途中。
階段部分に約2メートルの亀裂が入っていて、
現在は水の浸透を防ぐためにブルーシートで被覆している。

町は報告を受けた同19日から、遊歩道への入り口を通行止めにした。
現在はつり橋の両端にスタッフが立ち、一度に10人程度を誘導し往復通行を呼び掛けている。

町は現在、亀裂の周辺の5カ所に地盤傾斜計を設置して
被害が拡大する可能性や地盤の活動状況を調査中。
危険がないことを確認した後、復旧作業に入る。
測定結果によっては、別の周遊コースを新設する可能性もあるという。

ことしの観光シーズンは
仮設の迂回(うかい)階段を設置して混雑を回避する方針で、安竹賢治観光商工課長は
「秋のシーズンには、例年通りつり橋の一方通行ができるように対処していきたい」と話す。

<メモ>夢のつり橋
中部電力大間ダム湖に架かるつり橋。
水中の微粒子が太陽光を拡散する「チンダル現象」によってエメラルドグリーンに見える湖面が特徴で、
会員制交流サイト(SNS)を通じて若者を中心に人気が高まり、町内の主要観光スポットの一つになっている。
週末や紅葉シーズンにはつり橋を渡るための待ち時間が2時間以上に及ぶこともある。

写真:ブルーシートで覆われた亀裂箇所
http://www.at-s.com/news/images/n42/416190/IP171015TAN000001000.jpg
写真:誘導係の指示に従い、引き返す観光客。対岸には行列ができている
http://www.at-s.com/news/images/n42/416190/IP171015TAN000002000.jpg

以下ソース:静岡新聞 2017/10/17 17:05
http://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/416190.html