東京のJR浜松町駅に直結し、羽田空港へのモノレールが発着する超高層ビル
「世界貿易センタービル」の建て替え工事が始まり、都心の玄関口の姿が変わろうとしています。

東京・港区浜松町にある世界貿易センタービルは、昭和45年に完成した地上40階建て、
高さ152メートルの超高層ビルで、完成当時は日本一の高さを誇りました。

羽田空港へのモノレールやJR、それにバスターミナルも直結していて、
ターミナルビルの機能を果たすとともに、貿易に携わる企業や団体の誘致にも力を入れ、
超高層ビルの草分け的存在となっていました。

それから50年近くがたち、ビルは2021年以降に解体され、新たに建て替えられることになりました。
解体されるビルの最上階の40階には、結婚式が挙げられるチャペルがあり、
これまでに2万3000組を超えるカップルが誕生し、親子2世代にわたって式を挙げているケースもあるということです。

また、同じ最上階のフロアにはテーブルやいすが並んだ展望台もあり、
ゆったりと落ち着いた雰囲気で間近に見える東京タワーや飛行機、それに東京湾を航行する船など
都心の玄関口の様子を眺めることができ、きょうは建て替えを惜しむ人が訪れていました。

東京・江東区から子どもと訪れたという女性は、
「子どもが電車が好きなので、上から新幹線などさまざまな種類の電車を見ることができ楽しんでいます。
 このビルがなくなるのはショックです」と話していました。

解体が終われば、同じ場所に「本館」と呼ばれるビルが2025年に完成する予定で、
羽田空港から都心に入る玄関口の1つ浜松町が大きく姿を変えることになります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20170926/K10011156121_1709260108_1709260413_01_02.jpg

以下ソース:NHK 9月26日 17時55分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170926/k10011156121000.html