愛媛県立とべ動物園(砥部町上原町)でいつも一緒に行動している
モモイロペリカンの「ウッディ」(15歳)と「クーパー」(12歳)。

2羽とも2006年からオスとして園で育てられてきたが、今年に入ってウッディが実はメスだと判明した。
園は8月にホームページで「改名したほうがいいですか」といったん呼びかけたが、
すでに名前が親しまれていることもあり、そのままにして見守っている。

園によると、モモイロペリカンは体の色などの外見がオス・メスとも同じだが、オスの方が大きい。
園では2羽ともほぼ同じ大きさで、以前飼育したメスのモモイロペリカンより体が大きかったので、
オスとして飼育を始めた。

2羽はいつも一緒で、ウッディはおとなしく、クーパーは活動的だったという。

今年になって鳥インフルエンザが流行し、2羽を一時屋内で飼育したのをきっかけに、
園が6月、2羽の羽根を採取してDNA検査で性別を調べてみた。
すると、ウッディがメスだと分かったという。

飼育を担当している宮越聡主任は
「調べるまでもなくウッディもオスだと思っていた。ただただ驚いた」と振り返る。

2羽は繁殖の可能性があるが、同じ飼育場所にはキリンやダチョウがいる。
園は8月下旬、2羽だけで落ち着ける場所にしてもらうと、水場に浮島を設けた。
2羽は繁殖期になると体毛がピンク色になる。

宮越主任は
「ライオンなどと比べて目立つ子たちではないが、短い足で歩くしぐさなどがかわいい。
 2羽をじっくり見守ってほしい」と呼びかけている。

写真:仲良く行動するメスのウッディ(左)とオスのクーパー
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170920002407_comm.jpg
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170920002408_comm.jpg

以下ソース:朝日新聞 2017年9月24日10時57分
http://www.asahi.com/articles/ASK915R55K91PFIB013.html