沼津市の水族館「あわしまマリンパーク」はこのほど、
日本唯一の海上ロープウエーとして親しまれた同パークのロープウエーの撤去工事を始めた。
28日までに、陸地と水族館がある淡島をつなぐワイヤ約700メートルを専用重機で全て回収する。

重さ約1・4トンの45人乗りゴンドラ2台は10日までにクレーンで地上に降ろされた。
工事関係者によると、廃棄するという。

ロープウエーは同パークの前身「淡島海洋交園」の開業に合わせて1964年7月に運行を開始した。
片道330メートルで、当時は大名かごをかたどったゴンドラも話題になった。

運営会社の事業集約方針で2008年8月に廃止。
来場客は現在、専用船で陸地と淡島を行き来する。

ロープウエーの復活を模索した時期もあったが、
駅舎の耐震化費用がかさむことなどを理由に完全撤去することになった。
伊藤裕支配人(44)は「淡島にとって一つの節目になる」と感慨を語った。

リフトやロープウエーなどの輸送設備関係者でつくる日本索道工業会(東京都)によると、
海をまたぐロープウエーは同パークの廃止以後、事業化例がない。

写真:駅舎から取り出されたゴンドラ
http://www.at-s.com/news/images/n41/400924/IP170911TAN000111000.jpg

以下ソース:静岡新聞 2017/9/12 08:32
http://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/400924.html