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2017/08/30(水) 09:47:48.14ID:CAP_USER鳥取市内の民家で見つかった。
江戸での仕事や暮らしぶり、家族を思う気持ちなどがしたためられており、
専門家は「江戸詰武士の本音が垣間見える貴重な史料」としている。
(高山智仁)
手紙は、鳥取市内の個人が所有していた屏風の下張りにされていたのを、
古文書の収集・解読を行っている同市の大沢邦彦さん(71)が5年ほど前に譲り受けた。
大沢さんによると、差出人は鳥取藩士・城戸左久馬(生年不詳〜1853年)。
1817〜18年と23〜26年の2回、8代藩主・池田斉稷の参勤交代に付いて江戸に滞在した際、
妻のお力らに宛てて書かれ、返信も含めて約180通に上るという。
手紙では、冬場の公務の厳しさについて触れ、
「綿入れを重ね着しているが、それでも寒い。手は赤く腫れ上がり、感覚がない」と記述。
斉稷の妹が嫁いでいた薩摩藩邸を訪ね、泡盛やマグロの刺し身で歓待を受けたことなども記されていた。
故郷に残してきた息子を思う内容も多い。
「おねしょはしていないか」と心配したり、初めて書いた手紙の文字を見て
「驚くほどきれい。私が鳥取に帰ったら、師匠をつけて本格的に学ばせたい」と喜んだりする
子煩悩ぶりが読み取れる。
また、2度目の参勤交代の際には、
当初1年の予定だった滞在が、行事が重なるなどして3年に延長されたことに言及。
「来年も帰れなかったら、もう役職を辞めようと思う。でもここまで務めたしなあ」と、
心の葛藤を妻に漏らす手紙もあった。
大沢さんは8割程度を解読し終えたといい、
「武士の世も、今と変わらない人間模様が読み取れ、ほほ笑ましく感じる」と語る。
県立博物館の来見田博基・主任学芸員(近世史)は
「公的な史料には残っていない江戸詰武士の内情が書かれていて興味深い。
これほど多くの手紙が見つかることは珍しく、貴重な研究史料になるのは間違いない」と話している。
写真:鳥取藩士の手紙を解読する大沢さん
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20170829/20170829-OYTNI50080-L.jpg
以下ソース:YOMIURI ONLINE 2017年08月30日
http://www.yomiuri.co.jp/local/tottori/news/20170829-OYTNT50242.html