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2017/08/28(月) 17:55:04.43ID:CAP_USER県指定文化財でもある「三菱銀行佐原支店旧本館」（三菱館）の保存修理に、市が乗り出す。
２０１１年の東日本大震災以降、入館を見合わせているが、来年度に耐震補強工事に着手する。
管理・運営するＮＰＯ法人「小野川と佐原の町並みを考える会」の佐藤健太良理事長（６５）は
「有効活用し、後世に残していきたい」と意気込む。
市教委生涯学習課によると、
県内有数の洋風建築として知られる三菱館は１９１４年（大正３年）に川崎銀行佐原支店として建設。
合併を経て４３年から三菱銀行佐原支店として使われた。
赤レンガ造りの２階建てで、屋根に銅板ドームを配しているのが特徴。
ルネサンス様式のデザインで、内部は吹き抜けになっており２階に回廊がある。
同支店新店舗の完成に伴い、８９年に旧佐原市に寄贈された。
その後、観光案内所として活用され、町並み保存の市民活動の拠点にもなった。
三菱館を含む佐原の町並み（７・１ヘクタール）は、
９６年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、観光客も増えた。
しかし、東日本大震災で、同地区の伝統的建造物の３分の２に、瓦が落ちたり壁が崩れたりする被害が出た。
三菱館に大きな影響はなかったが、安全面を考慮して入館を中止した。
市が１４〜１５年度に耐震診断をしたところ、基準値を下回っており、耐震補強をすることになった。
文化財保護の観点から、外観と内装を損ねないようレンガ壁に穴を開けて鋼棒を通す工法を採用。
今年度中に実施設計をとりまとめ、来年度に着工する予定だ。
工期は２年３か月、概算工事費は３億７０００万円と見込んでいる。
過去の修繕で改変された箇所についても可能な限り、創建当初に近づけるという。
三菱館では震災以前、観光案内のほか、絵画や写真の展示などもしていた。
佐藤理事長は
「三菱館は佐原のランドマークで、町並み保存活動の原点でもある。
再開館後は郷土玩具制作などの体験学習も開きたい」と話している。
写真：赤レンガ造りの三菱銀行佐原支店旧本館。耐震補強工事後、再開館される
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20170828/20170828-OYT1I50016-L.jpg
以下ソース：YOMIURI ONLINE 2017年08月28日 14時52分
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170828-OYT1T50025.html
