2017.7.27 20:33
西部ガス(本社・福岡市博多区)は27日、4月から始まった都市ガスの小売り全面自由化で、7月14日時点で計約3万1千件の切り替えの申し込みがあったと明らかにした。
福岡市で記者会見した酒見俊夫社長は「想定以上のスピードで離脱が進んでいる。非常に先行きを懸念している」と危機感を示した。

 西部ガスは、顧客離脱の影響分は平成29年4〜6月期で5千万円程度になると説明。一方、昨年4月から始まった電力小売り全面自由化で、
九州電力から西部ガスに切り替えた顧客が約3万6千件に達し、29年4〜6月期の電力事業の売上高は3億1千万円だった。

 酒見社長は「顧客との接点を増やして、顧客獲得に努めていきたい」と述べた。

 西部ガスが同日発表した29年4〜6月期の連結決算は、売上高は前年同期比7・2%増の430億円で、最終損益は19億円の黒字に転換した。

http://www.sankei.com/west/news/170727/wst1707270123-n1.html?view=pc