JR西日本が大規模改修を進めている小型ワンマン気動車「キハ120形」の改修終了第1号車両が16日、
島根県雲南市木次町のJR木次列車支部で公開された。
18日から木次線で運行を開始する。

キハ120形は、JR西日本の発足後、初めて新たに製造された気動車。
非電化ローカル路線の経営体質改善を狙いに小型・軽量化が図られ、平成4〜8年度に89両を導入。
米子支社管内には22両が配備された。

しかし、車両の開発から4半世紀が過ぎたため、安全性や快適性などを現在のレベルに引き上げようと、
全車両の大規模改修をJR後藤総合車両所(鳥取県米子市)で進めている。

公開された車両は、シート袖部分の仕切りを大きくし、シートに中仕切りを新設。
手すりやつり手はオレンジ色で目立たせ、大型にしたり数を増やしたりして安全性を高めた。

また、前照灯や室内灯をLED化。
山間部を走る機会が多いため倒木被害の軽減策として、
運転席のガラスを強化したり、飛散防止措置を取ったりした。

改修費は1両約2500万円。
33年度までに89両の改修を終える予定。
足立勉・木次鉄道部長は「一新された車両で安全・快適に」と話している。

写真:大幅な改修が図られた気動車「キハ120形」(右)
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写真:大規模改修を終えて公開された気動車「キハ120形」
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写真:安全性の向上やバリアフリー化、省エネ化が図られた「キハ120形」の車内
http://www.sankei.com/images/news/170716/wst1707160052-p3.jpg

以下ソース:産経west 2017.7.16 21:31
http://www.sankei.com/west/news/170716/wst1707160052-n1.html