配信先、NHK、6月16日 22時14分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170616/k10011020781000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_005

香川県の小豆島にある八十八か所霊場の札所では、夏至を前に岩肌に当たる太陽の光が観音様のように見える「夏至観音」が現れ、信仰を集めています。

小豆島町の小豆島八十八か所霊場の一番札所、洞雲山では毎年、夏至の前後のおよそ50日間、午後3時ごろになると、境内の岩の隙間を通って岩肌に当たる太陽の光が観音様のように見えます。

その姿は、観音様が錫杖(しゃくじょう)という、つえを手にして、立っているように見え、この時期しか現れないことから、夏至観音と呼ばれています。太陽の高さが変わると形も変わるため、高さ3メートルほどある観音様のように見えるのは5分間ほどで、完全な姿で見えるのは1分間ほどです。

夏至観音が現れると、住職がホラ貝に合わせて祈とうを始める中、参拝に訪れた人たちが神秘的な光景を写真に収めていました。

初めて見たという地元の女性は「天気がよかったので、よく見えました。来たかいがありました」と話していました。

また、横浜から夫婦で移住してきたという女性は「どうして、この現象が起きるのかわからなかったけれど、岩の影でできるということがわかり、感動しました」と話していました。

夏至観音は来月中旬まで、晴天の日に見ることができるということです。