奈良県生駒市立大瀬中で昨年8月、1年の男子生徒がハンドボール部の練習中に
熱中症の症状を訴えて死亡した事故を受け、同市教委は休息用テントを運動場に常設するなど、
熱中症防止のための具体的な取り組みを、市内の小中学校や幼稚園、保育園などに通知した。

事故をめぐっては今年4月、弁護士や医師など計5人で構成する外部調査委が「事故調査結果報告書」を公表。
「生徒個々の体力に応じた練習計画の設定」や「練習場所の暑さ指数の観測」などを再発防止策として提言していた。

取り組みはこの報告書を踏まえて決定。

具体的には、身体を冷却するための「屋外用ミスト付き扇風機」を全市立小中学校に配置し、
幼保小中すべての運動場に休息用のテントを常設。
「暑さ指数」の測定・記録や「健康チェックシート」の活用徹底、部活動での科学的根拠に基づく練習計画作成−など、
14項目が盛り込まれている。

また、事故が起きた8月16日を「安全を確認する日」に設定。
小中学校で熱中症や安全に関する点検を行うほか、
中学校で部活動の指導者らを集めた代表者会議を今年から毎年開催する。

同市教育指導課の担当者は
「痛ましい事故を二度と繰り返さないよう、この取り組みを推進していきたい」と話した。

以下ソース:産経west 2017.6.8 07:28
http://www.sankei.com/west/news/170608/wst1706080012-n1.html