懐かしい音楽室のベートーベンやショパンの肖像画も−。
兵庫県市川町は11日、同町文化センターで、廃校となった町内の中学校で使われた学校備品のオークションを開催する。
廃校備品をめぐっては人体模型などをネットオークションに出品するケースが増えているが、
同町では会場で本物を展示して、来場者に落札してもらう。

出品されるのは、平成26年3月に閉校した町立瀬加中学校で、主に昭和40年代ごろに使用されていたという学校備品。
音楽や理科、美術の授業などで使われた実験用具やオブジェなど約40点を出品する予定で、
売上金はチョークや定規など新たな学校備品の購入にあてるという。

主な出品は、音楽室の定番ともいえるベートーベンやショパン、バッハらの肖像画
▽星図を回転させて特定の時期や時間の星空の配置を知ることができる「星座指導盤」
▽吸入や圧縮、排気など4サイクルエンジンのメカニズムを学ぶためのエンジン模型
▽美術の授業に登場したミロのビーナス像やアグリッパの胸像−など。

同校の閉校後、備品は長らく放置され、廃棄処分を待つばかりの状態だった。
そんなとき、11日に同センターでテレビの鑑定番組の公開録画が行われることになり、
同じ会場で学校備品のオークションが企画された。

同校卒業生の同町総務課の青木久典主査は
「見覚えがある備品もあり、懐かしい。
 ぜひ備品を見てもらい、お気に入りの一品を見つけて高額で落札していただければ」と話す。

11日は午前11時からオークションを行い、午後2時の締め切り後に入札。
落札者には当日、持ち帰ってもらう。

写真:11日開催のオークションに出品される旧市川町立瀬加中学校の備品
http://www.sankei.com/images/news/170607/wst1706070030-p1.jpg

以下ソース:産経west 2017.6.7 10:18
http://www.sankei.com/west/news/170607/wst1706070030-n1.html