2017年05月31日 06時00分
大分県警が導入する移動式の速度違反取り締まり装置。持ち運びが可能で、取り締まりポイントを機動的に変更できる
http://www.nishinippon.co.jp/sp/nnp/national/article/332189


 大分県警は6月1日から移動式の速度違反取り締まり装置を導入する。固定式は多くのドライバーが設置場所を知っており、そこだけスピードを落とす抜け穴が指摘されていた。愛知、富山両県に次ぐ全国3番目の導入で、九州では初という。

 移動式は高さ約1・5メートル、重さ約20キロで、取り締まりポイントを変更できる。固定式と同じようにレーザーで速度違反を検知すれば車のナンバーと運転手の顔をカメラで自動撮影し、後日、交通違反切符を切る。

 通学路や生活道路は道幅が狭く、違反車両を止める場所が少ないため、警察官による取り締まりが難しかった。移動式ならその場で車を止める必要はなくなるため、こうした場所での取り締まりを強化する狙いもある。

 県警交通指導課の井上淳司課長補佐は「これからはどこで取り締まりをやっているのか分からなくなる。事故減少につなげたい」と話している。

=2017/05/31付 西日本新聞朝刊=