尼崎のイメージ良くなる?いじめや体罰は?市長目指す2人が高校生の問いかけに交わした約束とは
2022/11/11 16:20

 リーダーを決める兵庫県尼崎市長選(13日告示、20日投開票)を前に、高校生がまちの将来を問う「市長選ミーティング」が市内の高校3校であった。
生徒が投げかけた質問に、立候補予定者が約束したこととは-。

 神戸新聞社が市立尼崎、兵庫県立尼崎小田、県立尼崎の3高校で開催。
立候補を表明している社会福祉理事長で日本維新の会公認の大原隼人氏(44)と、同市の前教育長で無所属の松本真氏(43)が応じた。

◆治安が悪いイメージをどう払拭するか?

 市内の刑法犯認知件数はここ数年で減少しているが、なかなかイメージが良くならない。どうしますか。

 大原氏 イメージを変えるために新たなシンボルが必要だと思う。大阪万博の会場と尼崎をロープウエーで結びたい。観光や交通機関として役割を果たせる。

 松本氏 この10年で認知件数は6割減で、暴力団事務所をなくす取り組みもしている。ひったくりや落書きなどからなくし、犯罪を起こしにくいまちにする。

◆いじめや体罰の問題にどう対応する?

 市内の学校では近年、いじめや体罰問題が表面化した。再発防止が進んでいるが、どう取り組むか。

 大原氏 いじめも体罰も絶対にあってはならない。愛なのか、暴力なのか、皆さんがしっかり考えてほしい。答えは一つじゃないと思っている。

 松本氏 体罰は厳しく対処する。いじめは、なかなかなくならない。相談できる環境や、「おかしい」と誰でも声を上げられる学校の文化をつくりたい。

◆コロナ対応は?

 3年生はコロナ禍の中で入学し、自由のない高校生活を送ってきた。どう対応するか。

 大原氏 運営する保育園でも、いつどうなるか分からない状況が続いていた。市長には多くの権限がある。危機の時にリーダーシップを発揮し、コロナ対策で責任を取るのが本当の市長だと思う。

 松本氏 かつて学校が休校になり、でも大人は働いているあべこべの状況があった。子どもの自由がないのは問題だと思っていた。大人が外で生活しているのと同じ条件で、学校生活が送れるように応援したい。

◆学生の貧困にどう対処?

 お金がないという理由で進学を諦める高校生がいる。支援する考えはあるか。

 大原氏 なかなか難しい。支援は必要だと思う。基金を創設している企業との橋渡しはできる。
例えば、看護師になるため大学に行きたいのなら、市内の病院でアルバイトして、
そこから奨学金を受ける仕組みを民間につくってもらう。個々にはお金ではなく、機会を提供したい。

 松本氏 市と県、国のそれぞれで仕事を考えなくてはいけない。市でやるべきことは、市民の生活を支えていくこと。
市では保育園や幼稚園、小中学校の支援をきっちりした上で、大学については困っている人がいることを国に届けて、
支援を強化してもらう。国を動かす仕事がしたい。

以下ソース
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202211/sp/0015799578.shtml