旧統一教会関連団体イベント 四日市市が補助金支出
2022年8月9日 05時05分 (8月9日 05時06分更新)

 三重県四日市市で二〇二〇年十一月に開かれた、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体が参画するイベントに、
市が補助金を支出していたことが分かった。
森智広市長は八日に会見し、「宗教色は見受けられず、当時は補助金交付の要綱に反しないと判断した。
(宗教団体を)支援していると誤解を与えるようであれば申し訳ない」と述べた。
県も後援していたが、補助金の支出はなかった。

 イベントは同市文化会館で開かれた「ファイト三重! 県民まつり」で、
萬古焼や伊勢音頭といった県内の文化や活動を紹介。
パンフレットには旧統一教会の関連団体「三重県平和大使協議会」の紹介が記載され、実行委員長は同協議会会員の永田正巳元三重県議が務めていた。

永田元県議は取材に対し「頼まれたので務めたが、内容はあまり関わっていないので分からない」と話した。

 市は当時、市制施行百二十三周年に合わせて市民企画のイベントに補助金を出しており、
県民まつりには五十九万三千円を支出した。
交付要綱は政治的・宗教活動を対象外と規定しているが、市の担当者は「実行委員は個人名のみが記載され、旧統一教会の関連団体とは分からなかった」と説明した。

https://www.chunichi.co.jp/article/523332