中東のオマーン湾で26日未明、イスラエルの会社が所有するバハマ船籍の貨物船が爆発した。エンジンに問題はなく、けが人も出ていないという。AP通信が伝えた。

 AP通信によると、爆発の原因は不明だが、複数の米国防当局者は左舷と右舷の喫水線より上部の船体にそれぞれ二つの穴が開いたと述べた。バーレーンに拠点を置く米海軍第5艦隊は、事件を認識し状況を監視したという。

 船はサウジアラビアのダンマンを出港し、シンガポールに向かっていた。爆発を受けてアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに向かった。

 イスラエルのメディアは、爆発がイスラエルの船を標的としたイランの攻撃だった可能性があるとしている。船の所有者はイスラエルの公共放送KANテレビに「ミサイルによるものか、船体に取り付けられた水雷によるものかはっきりしない」と語った。【エルサレム高橋宗男】

毎日新聞 2021/2/27 09:46(最終更新 2/27 11:40)

https://mainichi.jp/articles/20210227/k00/00m/030/038000c


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