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2021/03/01(月) 22:01:50.159日本ボクシングコミッション(JBC)から受けた3カ月間のライセンス停止処分が解除されたWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(29=BMB)が1日、スポーツニッポン新聞社などのリモート取材に応じ、現在の心境などを語った。
寺地は昨年7月、泥酔して他人のマンション敷地内に立ち入り、駐車されていた自動車に傷をつける不祥事により、12月1日から3カ月間のライセンス停止、制裁金300万円並びに通算48時間以上200時間以内の社会貢献活動を義務付ける処分を受けた。
2月末日で晴れてライセンス停止処分が解除。寺地は「また、試合ができるようになったことは素直にうれしいですし、ここから新たに頑張っていこうと思っています」と胸中を明かした。
騒動発覚直後は精神的にも落ち込み、京都の実家に戻って自主的に約2カ月間の“謹慎”期間を設けた。その間に地元の小学生の通学の見守りなど社会奉仕活動を開始。1月下旬に東京に戻ると、後援会や所属事務所にも協力してもらい、駅前のゴミ拾い、子どもたちへのボクシング指導、神社やお寺の清掃や草むしり、介護施設での野菜収穫など様々なボランティア活動を行い、その通算時間は85時間に達したという。
「最初は“罰”という感覚もあったけど、やってみたら楽しくて…人のためになるって気持ちが良いし、うれしいことなので、処分とか関係なく、これからも続けたいと思っています」
一時期、ボクシングを離れたことで新しい発見もあった。軽快なフットワークが最大の持ち味だが、速さを求めすぎて重心が高くなっていたことに気づかされたという。すでにスパーリングも再開しているが、重心を下げたことで「パンチもしっかり打てるし、バックステップもしやすくなった。プレッシャーもかけやすい」と手応えを感じている。
コロナ禍の影響もあって復帰戦は未定だが、「早い方がいい。勝てる自信はあるので」と豪語。具志堅用高が持つ13連続防衛の日本記録更新という目標に揺るぎはなく、さらに他団体王者との統一戦も視野に入れる。
まずは失った信頼を取り戻すこと。寺地は「恩返しをできるとしたら僕にはボクシングしかない。つまり勝つこと。成長して強くなった姿を見てもらって、また応援したくなるような選手になれればと思っています」と表情を引き締めた。
https://www.sponichi.co.jp/battle/news/2021/03/01/kiji/20210301s00021000390000c.html