自撮り動画が決め手 集団暴走容疑で少年12人検挙 福岡

 福岡県糸島市で4月、オートバイ7台で集団暴走行為をしたとして、福岡県警は26日、同市や福岡市の17〜19歳の暴走族メンバー12人を道交法違反(共同危険行為など)容疑で逮捕・書類送検したと発表した。
メンバーは暴走行為を自らスマートフォンで撮影しており、この動画が検挙の決め手になった。

 容疑は4月11日午前0時35分ごろ、糸島市の県道でバイク7台に2人乗りするなどし、蛇行運転したり反対車線にはみ出したりしながら暴走したとしている。
県警はメンバーの少年少女12人のうち4人を逮捕し、8人を書類送検した。
いずれも容疑を認めており、「(空ぶかしで音を出す)コールをすると気持ちが良かった」などと供述しているという。

 県警によると、メンバーは同じ中学校の卒業生同士が中心となり、「歩女狐突(ぽんこつ)」の族名で活動していた。
このうち1人が4月にひき逃げ事件を起こしたとして逮捕され、押収されたスマホから今回の暴走行為の動画が見つかったという。

 メンバーの一部は「(暴走行為中)警察に追われていなかったのに逮捕されるとは思わなかった」と話しているという。

https://mainichi.jp/articles/20191126/k00/00m/040/094000c