国防部「新型戦術誘導兵器を含むものと判断」 
イスカンデルはロシアが開発した短距離弾道ミサイル 
安保理決議違反との指摘も…安保理、短距離には対応せず

北朝鮮が今月4日、東海へ発射した短距離飛翔体のうち「新型戦術誘導兵器」が含まれていると、国防部が5日に明らかにした。
一部では、この戦術誘導兵器がロシアで開発したイスカンデルミサイルと類似した弾道ミサイルであることから、北朝鮮の弾道ミサイルの発射を禁止した国連安全保障理事会の決議に違反する恐れがあるという指摘もある。
ただし、安保理が北朝鮮の短距離弾道ミサイルの発射に対応したことはなく、情勢に及ぼす影響は大きくないものと予想される。

国防部は同日、「北朝鮮による短距離飛翔体の打ち上げに対する立場」を発表し、「(短距離飛翔体には)新型戦術誘導兵器をはじめ、240ミリや300ミリ放射砲が多数含まれているものと把握された」と明らかにした。
国防部はこれら短距離飛翔体の射程距離が70〜240キロメートルだと推定した。

特に、「朝鮮中央通信」が5日付で公開した写真を見ると、ミサイルの形の飛翔体が移動式発射車両から火炎を放射しながら空へと打ち上がる場面がある。
この飛翔体は車両発射という形式と外形がロシアのイスカンデルミサイルと類似しており、北朝鮮が昨年2月8日、北朝鮮軍創設70周年記念軍事パレードで披露した「北朝鮮版イスカンデル」と見られている。
イスカンデルは、下降する過程で急降下した後、水平飛行を続けてから、ターゲットの上空から垂直に落下する複雑な飛行軌跡を示すため、パトリオット(PAC-3)やTHAAD(高高度防衛ミサイル)による迎撃が困難なミサイルとして知られる。
この飛翔体は4日午前10時過ぎに発射され、240キロメートル飛行したという。軍事境界線(MDL)付近で発射された場合、中部圏以南まで打撃圏に収まる。


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