2018-07-23 14:33
【ソウル聯合ニュース】韓国政界で進歩(革新)系を代表するスター政治家、野党・正義党の魯会燦(ノ・フェチャン)院内代表(61)が23日、
ソウル市内のマンションの入り口脇に倒れて死亡しているのが見つかり、衝撃が広がっている。警察は魯氏が自らマンションから飛び降りたとみて捜査している。


(写真)
魯会燦氏(資料写真)=(聯合ニュース)


 魯氏はインターネット世論操作疑惑で捜査対象となっている進歩系与党・共に民主党の元党員(起訴済み)側から約5000万ウォン(約490万円)
の不正な政治資金を受け取った疑いが持たれていた。同事件を巡り、特別検察官は魯氏を聴取する方針を示していた。

 魯氏が現場に残した遺書とみられる書き置きには「金銭を受け取った事実はあるが、口利き依頼とは関係がない。家族にすまない」との趣旨が書かれていた。

 魯氏は元労働運動家。口達者でウィットに富み、庶民寄りの発言が大衆の人気を集め、テレビ討論番組の常連となった。少数派の革新系政党だった民主労働党(2011年に合併のため解散)や
正義党の知名度を高めることに大きく貢献した。最近は同党の院内代表を務め、ケーブルテレビ・JTBCの看板討論番組にもレギュラー出演していた。

 共に民主党の報道官は「悲しくて衝撃的」として、「1990年代初めから革新政治の希望をつくるため努力してきた革新政党歴史の生き証人」と評価。
「(故人が)志した革新の思いは後輩の政治家たちが受け継ぐ」とのコメントを出した。

 魯氏とはイデオロギーが大きく異なる保守系最大野党「自由韓国党」も「故人の死は韓国政治の悲劇」と哀悼する首席報道官の論評を出した。
論評は「革新政治の発展に大きな役割を果たした魯議員の衝撃的な悲報は残念極まりない」とした上で、「庶民や労働者のための政治活動の模範を示し、政治改革の先頭に立ってきた」とたたえた。

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