メッシに懸ける戦術家〜アルゼンチン監督
2018/06/11 18:00

[W杯の将]ホルヘ・サンパオリ監督(58)

W杯予選も佳境を迎えた昨年6月、予選で3人目となるアルゼンチン代表監督に就任した。負ければ敗退の最終節を、メッシのハットトリック(3得点)でエクアドルに勝ち、ぎりぎりでW杯切符をつかんだ。

(写真)
サンパオリ監督=ロイター

どうすればメッシが生き生きとプレーできるか――。アルゼンチンはずっとこの問題に悩まされてきた。
スペイン1部リーグのバルセロナで輝きを放つ世界最高峰のFWは、母国のユニホームを着ると、なかなか本領を発揮できないからだ。

強烈なプレスをチリ代表に植え付け、2015年南米選手権優勝に導いた戦術家にとっても、「メッシをどうやって輝かせるか」は最大のテーマだ。
ロイター通信によると、就任が決まるとまずメッシとの話し合いの場を持ち、「アルゼンチンは彼のチーム」と公言。心地よくプレーできる環境作りに注力してきた。
エースを欠いた3月のスペイン戦で1―6と敗れ、「メッシ依存」の危険性を指摘する声はまた高まっている。背番号10とともに、優勝トロフィーを掲げることはできるのだろうか。(星聡)
https://worldcup2018.yomiuri.co.jp/news/1409/