0001朝一から閉店までφ ★
2018/05/28(月) 23:27:59.1795/28(月) 12:02
(写真)
鬼界海底カルデラ(提供:神戸大学海洋底探査センター)
巨大カルデラ噴火が、世界一の火山大国日本では避けることのできない、しかも差し迫った超巨大災害であることはこれまで何度も述べてきた(「富士山大噴火と阿蘇山大爆発」、
「最悪の場合、日本喪失を招く巨大カルデラ噴火」)。なんとか巨大カルデラ噴火の予測につなげたいと、私たちは日本列島で最も直近の7300年前に巨大カルデラ噴火を起こし、九州南部で進んだ縄文文化を育んでいた縄文人を一掃した
「鬼界海底カルデラ」の探査を続けている。人口が密集する陸上では、マグマの状態を正確に捉えるために必要な、人工地震を使った「CT検査」ができないからだ。
すでに、カルデラ内に巨大な溶岩ドームが存在すること、そのドームが活動的であることは確認していた(「鬼界海底カルデラに巨大溶岩ドームが存在」)が、
果たしてこのドームの存在が、将来の巨大カルデラ噴火につながるものかどうかはよくわからなかった。その最大の理由は、
海底にある溶岩ドームの岩石を採取することが難しく、ドームを作ったマグマと7300年前の超巨大噴火のマグマとの関連性を確認できなかったことだ。
そんな時、世界各地で火山の探検を行い、火山のエネルギーと神秘に魅せられた滝沢秀明くんが協力を申し出てくれた。彼に与えられたミッションは、海底に潜む巨大溶岩ドームの岩石を採取することだった。
深江丸の探査と溶岩ドームの岩石採取
最新の観測装置を搭載した神戸大学の深江丸は、鬼界カルデラ全域で詳細な海底地形の探査を行った。その結果、東西22km、南北19kmの巨大なカルデラ内に成長した世界最大級
(>32立方キロメートル)の巨大溶岩ドームの構造が鮮明になった(図1)。その成長速度は、日本屈指の活火山である桜島のおおよそ10倍にも及ぶ。
(画像)
図1 鬼界カルデラの地形とダイビング地点。白線はカルデラ壁を示す。(提供:神戸大学海洋底探査センター)
私たちは海中ロボット「Shindai2K」(神戸大学2000m)を用いてドームの地質や熱水湧出の様子を調べるとともに、溶岩の採取も試みたが、十分な試料は採取できなかった。
滝沢くんは、速い潮のために流されてしまう危険性もある海域で、溶岩ドームから2箇所、それと比較するために外輪山を作る古い岩石を1箇所から採取することに成功した。
そのサンプルは、さっそく神戸大学へ持ち帰って分析した。滝沢くんも興味津々でその様子を見守っていた。そしてその結果は、これまで考えられていた「カルデラ噴火のサイクル」を根底から覆す大発見であった。
===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://news.yahoo.co.jp/byline/tatsumiyoshiyuki/20180528-00085745/