2018年4月4日 10時59分
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学内で行われた岡山理科大学獣医学部の入学式(愛媛県今治市で)


 学校法人「加計かけ学園」(岡山市)が愛媛県今治市に新設した岡山理科大学獣医学部は3日の入学式で、1期生186人を迎え入れた。

 紆余曲折を経ての開学に、新入生らは気持ちを新たにキャンパスライフをスタートさせた。

 入学式では、学園の加計孝太郎理事長が学部開設を宣言。続いて柳沢康信学長が「真新しいキャンパスで有意義な大学生活を送ってほしい」と呼びかけた。

 新入生を代表して、獣医学科の佐々木旭美さんが「歴史をスタートさせる一員として開拓者精神を持ち、将来の目標に向かって努力する」と宣誓すると、
来賓の加戸守行前知事が「『難産の子は立派に育つ』と言う。国際的に通用する獣医師として獣医学部の名を世界にとどろかせてほしい」と激励した。

 獣医学科に入学した鹿児島県出身の飯森愛梨さん(21)は「開学前に世間を騒がせたが、1期生の私たちがいいイメージを作りたい」。
後期試験で合格したという松山市の河野想路さん(18)は「受験を控えようかとも思ったが、最後まであきらめずにつかんだ合格。大学でこれからの勉強をサポートしてもらえると期待している」と話した。

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 獣医学部では、四国で獣医師として働く希望者を対象にした「四国入学枠」(定員20人)を設けたが、入学者は4人にとどまった。式後の取材に柳沢学長は「準備が間に合わなかった」と話した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20180404-OYT1T50059.html