12月6日 4時36分
世界トップクラスの性能のスーパーコンピューターを開発した東京のベンチャー企業の社長らが、技術開発を支援する助成金をだまし取ったとして逮捕された事件で、社長らは助成金の上限額を受け取れるよう事業費を水増ししていた疑いがあることが関係者への取材でわかりました。
スーパーコンピューターの開発を手がける東京 千代田区のベンチャー企業「PEZYComputing」の社長、齊藤元章容疑者(49)ら2人は経済産業省が所管する
NEDO=新エネルギー・産業技術総合開発機構からベンチャー企業の技術開発を支援する助成金4億3000万円余りをだまし取ったとして5日、詐欺の疑いで逮捕されました。

この制度では開発にかかった事業費に応じて5億円を上限に助成金が支払われますが、関係者によりますと齊藤社長らは助成金の上限額を受け取れるよう事業費を水増ししていた疑いがあるということです。

その結果、この会社は事業費としておよそ7億7300万円かかったとするうその報告書をNEDOに提出し、上限に近い総額4億9900万円が支払われていました。

特捜部はスーパーコンピューターの開発をめぐる不透明な資金の流れの解明を進めるものと見られます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171206/k10011247861000.html