栃木県内で交通トラブルが原因の事件が相次いでいる。

 東北自動車道で追い越し車線を走る車を追いかけて接触事故を起こしたとして、当時19歳の少年が書類送検されたほか、交通トラブルの相手を脅したり、けがを負わせたりして逮捕者も続出している。

 県警が今月5日、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致傷)容疑で書類送検した少年は、今年6月、東北道上り線で、男性(52)の乗用車にあおられたと思い、「車を止めさせて文句を言おう」と追走を開始。約20キロ先で追い越し車線に割り込み、接触事故が起きた。この事故で、少年と同乗者2人、男性の同乗者の計4人が首などに軽傷を負った。

 男性のドライブレコーダーに一部始終が記録されており、男性も道交法違反(速度超過)容疑で書類送検された。

 足利市では今年6月、無職男(39)が交通トラブルの相手を車で引きずってけがを負わせた。男は傷害罪に問われ、有罪判決を受けた。

 宇都宮市では9月、クラクションを鳴らされた相手の乗用車のドアを殴って損壊したとして、飲食店従業員男(37)が器物損壊容疑で逮捕された。

 鹿沼市では今月24日、会社員男性に「赤信号を無視しただろう」などと因縁を付け、モデルガンを突きつけ、「殺すぞ」などと脅したとして、宇都宮市の無職男(47)が脅迫容疑で逮捕された。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20171026-OYT1T50025.html