山下弘展2017年9月12日22時17分
写真・図版
好投した日本ハム先発の大谷=白井伸洋撮影

(12日、日本ハム7―0楽天)


 「僕を見に来ているのかどうか、わからない」。大リーグのスカウトが視察に来るという話になると、日本ハムの大谷は無関心を装う。
しかし、札幌ドームのバックネット裏に集った16球団、計32人の視線は間違いなく、ただ1人に注がれていた。スピードガンの放列を向こうに回して、背番号11が右腕を振る。

 立ち上がりから、投げ終わった後に右足が腰の近くまで跳ね上がる。体重が乗った球を投げられている証拠だ。一回は三者凡退。二回、茂木に対しての3球目には、今季自己最速の163キロを計測した。
六回、先頭打者から中飛2本で2死として、78球。予定していた80球に近づいたため、わずか1安打で宮西にマウンドを譲った。

 投手として復帰した当初は、右打者の外角へ抜ける球が多かった。不安を抱える右足首が気になり、右足の蹴りが弱い。上半身と下半身のバランスも悪く、ボールを制御できていなかった。
「少々どこかおかしくても、ポテンシャルが高いので抑えるかもしれない。でも、余計に力を入れると故障する」と吉井投手コーチ。投球練習で入念にフォームを確認してきた。

     ===== 後略 =====
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