ドイツの警察は13日、同国東部のドレスデンで、酒に酔った米国人男性(41)がナチス式の敬礼をした後、殴られて軽傷を負ったと明らかにした。

警察によれば、男性は12日早朝に市内のバーでナチス式敬礼をしたが、当時、非常に酔っていたという。

ナチス式敬礼は、ナチス政権下のドイツで、あいさつや、ナチスへの忠誠を示すために広く使われた。

警察によれば、男性がバーを出ると、何者かに殴られて頭部に軽傷を負った。救急隊員がその場で手当てを済ませ、男性は病院には行かなかったという。

男性の身元は明らかになっていない。ナチス式敬礼はドイツでは違法とされている。警察によれば、州検事が状況を精査し、男性を公式に起訴するかどうか決定するという。

ドイツでは、今月に入りベルリンで中国人2人が連邦議会議事堂前でナチス式敬礼をしたとして拘束されていた。2人はそれぞれ500ユーロ(約6万5000円)を支払って保釈された。

https://www.cnn.co.jp/world/35105716.html
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独ドレスデンで酔った米国人男性が殴られ軽傷を負った