8月4日 19時54分
東京の証券会社が、複数の顧客に株価を不正につり上げる意図があることを知りながら、買い注文を受け付けていたなどとして、証券取引等監視委員会は4日、行政処分を行うよう金融庁に勧告しました。
勧告の対象となったのは、東京・中央区にある「ヤマゲン証券」です。
証券取引等監視委員会によりますと、「ヤマゲン証券」の担当者はおととし1月、4人の顧客に特定の企業の株価をつり上げる意図があることを知りながら、4人からの買い注文を受け付けていたということです。

株価のつり上げを目的に買い注文などを繰り返す行為は法律で禁止されていて、一連の取り引きで700円台だったこの企業の株価は、2週間で1割程度、値上がりしたということです。また「ヤマゲン証券」では、こうした不正を防ぐための社内のチェック体制も不十分だったということです。

監視委員会は、こうした行為は金融商品取引法に違反するとして「ヤマゲン証券」に行政処分を行うよう4日、金融庁に勧告しました。

ヤマゲン証券は「勧告を厳粛に受け止め、適正に対処したい」とコメントしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170804/k10011087821000.html