石川県は1日、いしかわ動物園(同県能美市)で一般公開していたトキの幼鳥が、ケージのガラス窓に衝突して死んだと発表した。佐渡トキ保護センター(新潟県)から移送され、分散飼育していた16歳雄と14歳雌のつがいの卵から5月にふ化していた。

 動物園によると、飼育員が7月26日に餌のドジョウを補給しようとケージに入ったところ、急に飛び立ち、来館者がトキを観察するために設置したガラスにぶつかった。飛べるようになっていたが、まだ旋回がうまくできなかったとみられる。

 園内の動物病院で治療中、31日から餌を吐き出すようになり、8月1日午前9時ごろ死んだ。

https://this.kiji.is/265065468964521461