日本銀行が異次元緩和をやめたにもかかわらず、27日の東京外国為替市場で円相場は一時、1ドル=151円97銭前後まで下落し、1990年以来約33年ぶりの円安ドル高水準をつけた。追加の金融引き締めに慎重な日銀の姿勢が円売りドル買いにつながっており、円安はさらに進む可能性がある。

 日銀は19日、異次元緩和策の柱である「マイナス金利政策」の解除を決め、17年ぶりの利上げに踏み切った。植田和男総裁は大規模緩和は「役割を果たした」とし、「普通の金融政策を行っていく」と語った。

 一方、「当面、緩和的な金融環境は継続する」とも述べ、追加利上げのペースも「急激な上昇は避けられる」と説明。強力な緩和を当面続ける姿勢を示した。
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