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25日の東京株式市場で日経平均株価は5営業日ぶりに反落し、終値は前週末比474円31銭(1.16%)安の4万0414円12銭ときょうの安値だった。前週末の米ダウ工業株30種平均の下落や円安・ドル高進行の一服感から、主力の輸出関連株など幅広い銘柄に売りが優勢だった。株価指数先物への売りの勢いが強まると、日経平均は大引けにかけて下げ幅を広げた。

外国為替市場で円安・ドル高の進行に一服感が出ている。財務省の神田真人財務官は25日朝、足元の円安進行について「行きすぎた変動に対してはあらゆる手段を排除せずに適切な行動を取っていきたい」と記者団に述べて市場をけん制した。政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まり、トヨタやホンダなど主力の自動車株に売りが出た。

前週末22日の米ダウ平均が下落したのも株式の売りを促した。前場中ごろから株価指数先物への売りの勢いが強まると、日経平均もじりじりと下げ幅を広げた。月末にかけて上場企業が自社株買いを自粛する傾向があるなど需給面の重荷もあった。

一方、内需や高配当株の一角には買いが入ったほか、日本株の先高観を背景とした押し目買いが下値を支えた。22日の米市場で半導体のエヌビディア株が上昇し、半導体関連ではアドテスト株に買いが波及した。

東証株価指数(TOPIX)は7営業日ぶりに反落した。終値は35.58ポイント(1.26%)安の2777.64だった。JPXプライム150指数も7営業日ぶりに反落し、16.89ポイント(1.38%)安の1204.81で終えた。

東証プライムの売買代金は概算で4兆3417億円、売買高は16億1094万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1267。値上がりは348、横ばいは40だった。

ファストリやソニーG、シャープが下げた。一方、ニトリHDや楽天グループ、日本取引所は上げた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2024年3月25日 9:06 (2024年3月25日 15:30更新)
日本経済新聞
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