ヨーロッパでおととしから去年に起きた記録的な干ばつなどでオリーブの不作が続き、その影響が日本でも一段と大きくなっています。オリーブオイルがことし5月から一斉に値上げされるほか、スーパーではすでに品不足も起きています。

ヨーロッパではおととしの記録的な干ばつや去年の雨不足などの影響で、スペイン産やイタリア産のオリーブの実が2年続いて不作となり、その影響で日本の食品メーカー各社は、オリーブオイルの値上げをことし5月の納品分から行うことを決めました。

家庭向けの製品の値上げ幅は「J-オイルミルズ」が32%から66%、「日清オイリオグループ」が23%から64%、「昭和産業」が1キロあたり950円以上としています。

また、影響は、品不足の形で小売りの現場にも及んでいます。

首都圏に展開するスーパー「オーケー」では、イタリアから輸入していたオリーブオイルの主力商品の仕入れを一時的に中止し、再開のめどがたっていないということです。

会社ではオリーブオイルと菜種油を混ぜ合わせた製品を開発し、販売を始めるなど対応を進めています。

食品本部のバイヤーの山本哲也さんは「過去に例を見ないほど値上げ幅が大きくなっている。オリーブオイルをふだん使いするお客さまが手に取りづらくなる状態を少しでも防いでいきたい」と話していました。
2024年3月25日 5時09分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240325/k10014401311000.html