ダイヤモンド編集部

名古屋和希:副編集長
連載
共通ポイント20年戦争
2024.1.31 5:05

日本初の共通ポイント、Tポイントを2003年に立ち上げたカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)にとって、最大のミッションとなったのが加盟店網の拡大である。
だが、草創期の加盟店開拓は悪戦苦闘の連続だった。長期連載『共通ポイント20年戦争』の#11では、マツモトキヨシや無印良品といった有力チェーンを巡る苦闘に加え、
苦境にあったTポイントの「生みの親」を救うことになったアパレル大手などとの加盟交渉の内幕を明らかにする。(ダイヤモンド編集部副編集長 名古屋和希)



スタバやモス、オートバックスなどに営業も
マツキヨと無印良品はテスト導入後に見送り

 2003年10月に日本初の共通ポイントであるTポイントを立ち上げたカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)にとって最大のミッションが加盟店網の拡大だった。だが、加盟店の開拓は容易ではなかった。
『すかいらーくはTポイント参画に丸4年!革命的な「1業種1社」ルール考案も加盟店開拓は難航』で触れたように、外食大手のすかいらーくの加盟に丸4年を費やすなど、営業活動には時間と根気が必要だった。

 Tポイントの「生みの親」であるCCC副社長の笠原和彦は、加盟店の獲得に奔走する。04年の予定を記した笠原の手帳からは、積極果敢な営業活動の一端が垣間見える。

https://diamond.jp/articles/-/338125
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