楽天グループの三木谷浩史社長は25日、都内のホテルで一部記者団に対し、赤字が継続するモバイル事業について加入者が増加し解約率が下がっていることから、「非常に順調にいっている」と話した。

三木谷社長は、第2四半期(4-6月)以降には、広告展開やファミリープランを付け加えるなど新たなサービスを検討、「ギアを入れていく」とし、トラベル事業の加盟ホテルなど現在取引がある90万の法人に対し、積極的に営業をしていく考えを示した。

楽天Gはきょう、楽天市場の店舗各社向けに「新春カンファレンス」を開催し、今後は全てのeコマースやフィンテック事業で人工知能(AI)を導入していくとの考えを表明した。

三木谷社長は、近い将来「楽天AI大学」を設立し、店舗各社や社員を対象にAIの基礎学習やAIでどんな作業が具体的にできるのか、どうしたら効率が上がるかなどを学べるようにするとした。また、生成AIでの商品説明やマーケティング、顧客対応もできるようにする。

このほか三木谷社長は、2023年末に600万だった楽天モバイルの加入者数は24年には800万を「軽く上回らなくてはいけない」とし、25年の1000万超えについても「目標にしているのはそれより高い」とし、「確約できないが、順調に伸びていっている」と意欲を示した。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-25/S7T0JRT1UM0W00