半導体の受託生産で世界最大手の、台湾のTSMCは、熊本県内に建設中の工場に加えて、新たに日本では3番目となる工場の建設を検討していると、アメリカのメディアが報じました。

台湾のTSMCは、日本で初めてとなる工場をソニーグループなどと共同で熊本県に建設中で、2番目となる工場についても建設を検討していることをすでに明らかにしています。

こうした中、アメリカのメディア、ブルームバーグは21日、TSMCが新たに日本で3番目となる工場を熊本県内に建設する検討を進めているなどと報じました。

それによりますと、工場では回路の幅が3ナノメートルという最先端の半導体の製造を視野に入れているとしていて、投資額はおよそ200億ドル、日本円で2兆9000億円余りにのぼる見込みだということです。

また、建設を始める時期は未定だとしています。

3ナノの半導体は最新のスマートフォンなどにも搭載されていて、量産が実現した場合には、現在建設中の工場で製造予定の自動車向けなどを含め、日本国内で半導体を幅広く生産する体制が整うことになります。

TSMCはアメリカで最先端の半導体の工場建設を進めるなど、海外で生産を強化していて、日本でも実際にさらなる生産拠点を設けることになるのか、注目されます。
2023年11月22日 0時37分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231122/k10014265171000.html