2023年06月23日 17時17分 公開

[松浦立樹,ITmedia]

 フィンランドの博物館で展示中の古代魚「サカバンバスピス」の模型がシンプルでゆるい表情をしていると、ネット上で話題になっている。多くのユーザーがそのイラストなどを作成し、ネット上に掲載している。しかし一部のユーザーからは「著作権侵害に当たるのではないか」という指摘もあるようだ。

 この模型は、フィンランドのヘルシンキ自然史博物館に展示されているもの。海外の研究者であるキャット・ターク(@kat_scans)さんが2022年に画像を投稿したものを、23年6月に日本の科学系ニュースサイト「エピネシス」が取り上げた。模型のサカバンバスピスは、少し離れた黒目と逆三角形の口が特徴的で、ネットユーザーからは「あまりに情けない表情」と人気を集めた。



サカバンバスピスの模型(キャット・タークさんの投稿から引用)
https://image.itmedia.co.jp/news/articles/2306/23/l_tm1636144_06231_1_w490.jpg


 これを見たネットユーザーはサカバンバスピスの模型をモチーフにしたイラストなどを相次いで投稿。ぬいぐるみやLINEスタンプ化して販売する人も現れた。一方、権利関係の疑念を拭いきれず、LINEスタンプの販売を止めたクリエイターもいるようだ。


23日時点でサカバンバスピスのLINEスタンプは113件ヒット
https://image.itmedia.co.jp/news/articles/2306/23/l_tm1636144_06231_2_w490.jpg


 博物館などに展示されている模型をモチーフに、イラストなどの二次創作を行うことは著作権侵害に当たるのだろうか。ネットコンテンツに関する法律に詳しい、シティライツ法律事務所の前野孝太朗弁護士に見解を聞いた。







“サカバンバスピスの模型”が著作物といえるか?
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2306/23/news158.html