2023/6/10 11:53

平沢 裕子

京都大発ベンチャー「リージョナルフィッシュ」(京都市左京区)がネット通販などを通じて販売しているゲノム編集されたトラフグ「22世紀ふぐ」。
京都府宮津市はこのトラフグをふるさと納税の返礼品に採用しているが、ゲノム編集技術に反対する市民が「安全性に問題がある」と返礼品から削除するよう求める請願書を市議会に提出している。
議会で採択されれば日本のゲノム編集研究に影響を与える可能性もあり、開会中の市議会に注目が集まっている。




1・9倍の速さで成長

「22世紀ふぐ」は、ゲノム編集技術により一般的な品種の1・9倍の速さで成長するよう品種改良されたトラフグ。市は令和3年12月にこのトラフグを返礼品に採用、
今年3月末までに約150件、約450万円の寄付が集まっている。ツイッターには、寄付をした人から「うまい」「身が厚くプリプリ」などの投稿があり、返礼品に満足している様子がうかがえる。

このトラフグに対し、市民の女性2人が返礼品として扱わないよう求める請願書を市議会に提出。請願書は、国の安全審査のみで返礼品としたことなどを問題とし、安全性が確認されるまで返礼品から削除するよう要望している。





SDGs実現技術
https://www.sankei.com/article/20230610-2XLNIC273JITJGC74FVSGNSWBI/