家庭から出るペットボトルのリサイクルを促そうと、大手飲料メーカーが、およそ6分の1のサイズまで小さく折り畳むことができる2リットル入りのペットボトルの容器を、新たに開発しました。

新たな容器を開発したのは、飲料大手の「サントリー食品インターナショナル」で、主力商品の飲料水向けに今月上旬から順次、導入します。

新しい容器は、中央の持ち手の部分が力をかけた時に潰れやすい形状となっていて、容器の上と下には目印や折り線をつけています。

飲み終わった容器をこの目印などを参考にしながら折り畳むと、およそ6分の1までサイズが小さくなるうえ、元の形に戻らずに固定できる構造になっています。

これにより、会社では家庭での分別で資源回収の袋の使用量を減らせるほか、1台の収集車でより多くの容器を回収できるため、走行中の二酸化炭素の排出量を削減できることなどが期待されるとしています。

会見した佐藤晃世常務は「環境問題は、ポジティブに取り組めるかが重要だ。水は毎日飲むものなので、日常的にリサイクルの意識を高められればと思っている」と話していました。

また「日本コカ・コーラ」も、去年12月から全国で販売している飲料水の540ミリリットルのペットボトル容器を平らに潰しやすい形状に切り替えていて、飲料大手の間で容器を見直し資源の循環を促す動きが進んでいます。

2023年4月5日 13時48分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230405/k10014029601000.html