プライムオンライン編集部
2023年1月29日 日曜 午後5:20

一般的になりつつあるリモート会議(遠隔会議)だが、出席する際はカメラをONにしているだろうか、それともOFFにしているだろうか。

ONにしたほうがいいのかどうかの判断に迷うこともあると思うが、カメラOFFだと話者は聞いている人の反応がわかりづらくはなる。
こうした中、一風変わった実験が行われた。顔全体ではなく、「目だけ」「口だけ」など、顔の一部分を表示することで、リモート会議にどのような効果をもたらすのかを検証する実験だ。





リモート会議で参加者の目や口だけを表示

実験を行ったのは、神戸大学大学院工学研究科の塚本・寺田研究室。

リモート会議で参加者の目や口だけを表示する「顔の部分表示による遠隔会議支援システム」を開発し、このシステムに関する論文を、昨年12月7日に公表した。

実験では、このシステムを使って、参加者がディスカッションを行った。その際、「目だけを表示」「口だけを表示」「アバター表示」「通常の顔表示」の4パターンを別々に試してもらい、ディスカッション後にアンケートで、「恥ずかしさ」「積極性」などの項目を調査した。

「目だけ」「口だけ」だとなかなかインパクトのある画面になるが、調査の結果、以下のことが分かった。

・「口だけを表示」が恥ずかしいと感じやすい
・「目だけを表示」や「アバター表示」は、恥ずかしさを感じにくい
・「目だけを表示」よりも「口だけを表示」の方が、比較的、誰か分かりにくい
・「カメラOFF」と比較した実験では、顔の部分表示(「口だけを表示」「目だけを表示」)の方が、相槌などの参加者の反応が伝わる
・「アバター表示」より、部分表示(「目だけを表示」「口だけを表示」)の方が、所作が伝わりやすい





顔の部分表示は「カメラON」と「カメラOFF」の中間
https://www.fnn.jp/articles/-/477223