日産自動車と三菱自動車は22日、軽自動車タイプの電気自動車(EV)など電動車の一部車種を値上げすると発表した。バッテリー(電池)などの原材料や輸送費などの高騰により、値上げに踏み切る。

日産は、軽EVの「サクラ」を同日から旧価格に対して約10万─16万円、約3%─7%ほど引き上げる。三菱自もサクラとの共同開発車「eKクロスEV」を来年2月から14万8500円、約5─6%引き上げる。両車両は今年6月に発売したばかり。

サクラについては、きょうから受注の受付も再開する。売れ行きは好調だったが、半導体不足の影響などで納期が1年以上も先となるなど長期化していたため、10月末から受注を停止していた。

一般的に、EVに搭載される電池のコストは車体原価の3分の1を占めるといわれ、電池に使われるリチウム、コバルト、ニッケルなどの材料価格の高騰が続いているほか物流費もかさんでおり、車両価格に転嫁せざるを得なくなった。
https://jp.reuters.com/article/nissan-mitsubishi-motors-idJPKBN2T608Y