JR東日本が27日発表した2022年3月期連結決算は、最終利益が949億円の赤字(前期は5779億円の赤字)だった。2期連続の赤字はJR東が民営化した1987年以降では初めてとなる。赤字幅は縮小したが、新型コロナ禍に伴う外出自粛が引き続き業績回復の足かせとなった。

 売上高は前期比12・1%増の1兆9789億円だった。本業のもうけを示す営業利益は1539億円の赤字(前期は5203億円の赤字)だった。

 変異株「オミクロン株」の流行で乗客数の回復が腰折れしたことが大きい。3月に発生した福島県沖地震で東北新幹線が脱線し、一時運休を余儀なくされたことも響いた。

 一方、23年3月期の連結業績予想は最終利益を600億円と見込んだ。ワクチン接種の進展などを背景に外出が増え、経済活動の正常化も進むと予測している。
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